このたび、本学スポーツ生命科学系所属の沼尾成晴准教授の研究論文が、日本生理人類学会の英文誌「Journal of Physiological Anthropology」に掲載されました。研究の詳細は以下のとおりです。

タイトル

加齢による内臓脂肪の蓄積は動脈硬化のリスクを高める

要旨

本研究では,閉経前よりも閉経後女性では内臓脂肪の蓄積が高まり、その蓄積には閉経よりも加齢が強く影響することを日本人肥満女性においてはじめて明らかにしました。また、腹部の複数の脂肪組織の中でも内臓脂肪がメタボリックシンドローム危険因子と関係し,動脈硬化のリスクを高めることを見いだしました。

成果の公開先

本研究成果は,日本生理人類学会の英文誌Journal of Physiological Anthropologyに2020年4月19日にオンライン上で公開されました。
URL : https://jphysiolanthropol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40101-020-00222-0

研究成果のポイント

ポイント1:閉経後の内臓脂肪の蓄積は、閉経よりも加齢の影響を受けることが明らかになりました。
ポイント2:肥満女性おける内臓脂肪の蓄積は、メタボリックシンドローム危険因子と関連し、動脈硬化のリスクを高める可能性が示されました。

研究者からのコメント

女性では、閉経により腹部脂肪組織の蓄積箇所が変化することがこれまでの研究で報告されてきました。今回の研究では、閉経後肥満女性で腹部脂肪組織の中でも内臓脂肪の蓄積が確認されましたが、その蓄積には閉経よりも加齢の影響が大きい可能性が示されました。このことは、女性において閉経前後だけでなく、加齢とともに生活習慣を見直し、内臓脂肪を過剰に蓄積させないことが将来的な動脈硬化予防に重要であることを示しています。今後は、生活習慣(身体活動や食事)に着目して、閉経後女性の腹部脂肪やメタボシックシンドローム危険因子との関連を長期的に検討していくことが必要であると考えています。

論文情報

Numao S, Katayama Y, Nakata Y, Matsuo T, Nakagaichi M, Tanaka K. Association of abdominal fat with metabolic syndrome components in overweight women: effect of menopausal status. Journal of Physiological Anthropology, 39: 12, 2020. DOI: 10.1186/s40101-020-00222-0

沼尾成晴准教授の情報

本学公式Webサイト紹介ページ
/property/researchers/syllabary/05/2019-02-04-04-18-36.html

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